視野が見にくい
脳の病気で視野が狭くなる・欠けることも
脳神経外科・内科で診療するケースもあります
「ものが見えにくい」「視野が狭くなった」「視野が欠けた」などの視野異常は、脳の病気が原因で起こることもあります。
ものの見え方に異常を感じられた場合、多くの方はまず眼科へ相談に行かれますが、そこで眼科的な異常は見つけられず、眼科の先生から脳神経外科・内科である当院へ「視野異常があるので、一度検査をお願いします」とご依頼いただくことがあります。
視野異常を起こす脳の病気
視野異常を引き起こす脳の病気は様々で、片頭痛の前駆症状の閃輝暗点でも欠けることもあれば、動脈瘤や下垂体腫瘍でも視野は欠けてきます。
また眼窩内腫瘍、脳梗塞や脳腫瘍などの病気も症状の原因となります。
閃輝暗点
閃輝暗点とは、視野にチラチラ・ギザギザした光が見え、それが広がって視野の一部が欠けてしまった状態です。
片頭痛の患者様で、その前駆症状として閃輝暗点がみられることが多く、閃輝暗点が終わった後、徐々に頭痛が起こります。
また閃輝暗点があっても頭痛が起こらないケースも時々あり、その場合は脳梗塞や脳腫瘍などの病気が疑われますので、脳神経外科・内科でMRIなどの専門的な検査を受けられることをおすすめします。
眼窩内腫瘍
眼球を除く、眼球が入っている骨の穴(眼窩)でできる腫瘍です。
眼球の病気は基本的に眼科領域ですが、眼球の裏に病変がある場合には、脳神経外科・内科の治療が必要になります。
脳梗塞
脳梗塞の前触れとして、突然、視野の一部が欠けたりする場合があります。
視野の欠けに加えて、左右どちらか片側の手足の痺れやめまい、ろれつが回らないなどの症状があると、脳梗塞の可能性が高いので、ためらわずに脳神経外科・内科を受診するようにしてください。
脳梗塞は早期の受診が大きなカギとなります。
脳腫瘍
脳腫瘍とは脳にできる腫瘍の総称で、代表的なものに下垂体腺腫があり、下垂体の近くには視神経が通っているため、ここに腫瘍ができて大きくなると視神経を圧迫して視野異常が起こる場合があります。