頭痛・片頭痛
頭痛とは?
頭痛には様々なタイプがあります
これまでに頭痛の経験がないという方は、ほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか?
風邪を引いた時や寝不足の時、または何となく朝から頭が痛いなど、その症状は一般的なものであり、種類は300を超えると言われています。
このように頭痛には様々なタイプがありますが、大別すると“一次性頭痛”と“二次性頭痛”の2つに分類されます。
一次性頭痛は頭痛自体が病気であり、くり返し起こる慢性の頭痛のことを指すのに対して、二次性頭痛は他の病気が原因となって起こるもので、放置すると命に関わる場合があります。
日常的に起こる一次性頭痛とは?
一次性頭痛には代表的なものとして片頭痛(偏頭痛)、緊張型頭痛、群発頭痛があり、これらを総称して“3大慢性頭痛”と言います。
ズキンズキンと脈打つような痛みの片頭痛(偏頭痛)
頭の片側もしくは両側がズキンズキンと脈打つように痛み、吐き気や嘔吐をともなうこともあります。
脳の血管が拡張し、周囲にある三叉神経が刺激されると炎症が起こり、痛みが発生すると考えられていますが、ホルモンバランスや遺伝的要素、疲労などとの関係性も疑われています。
締めつけられるような鈍い痛みの緊張型頭痛
頭全体や後頭部が締めつけられるような、重く鈍い痛みが起こります。
身体的、または精神的なストレスにより発症し、長い時間同じ姿勢でパソコンを使用する方や運転を長時間する方、几帳面な方によくみられる頭痛です。
片側の目の奥に激しい痛みが出る群発頭痛
片側の目の奥が強烈に痛み、じっとしていられないほどの頭痛が起こります。
場合によっては痛みが1日に複数回起こったり、1〜2ヶ月の間頭痛に悩まされるケースもあります。
血管の拡張が関わっていると言われていますが、原因については明らかになっていません。
脳や他の部分の病気が原因で起こる二次性頭痛とは?
二次性頭痛の原因となる頭頸部などの病気には、命に関わる重大なものもあります。
今まで経験がないような強烈な頭痛や痛みがどんどん強くなっていく頭痛、また、体の片側の痺れやろれつが回らない、まっすぐ歩けない、表情がゆがむなどの症状がみられる場合には、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。
二次性頭痛の原因となる脳の病気
脳出血
血圧の上昇などにより脳の細い血管が切れ、出血を起こすことで突然頭痛が起こります。
そのほか麻痺や痺れ、めまい、吐き気、言葉が出にくいなどの症状をともない、治療後も言語障害や半身麻痺といった後遺症が残るケースがあります。
くも膜下出血
脳動脈瘤の破裂によって起こることが多く、脳を覆うくも膜の下に血が溜まっている状態を言います。
殴られたような強い頭痛と、吐き気や嘔吐、意識障害などの症状が現れます。
早急な処置が必要ですが、放置して再破裂を起こすと重い後遺症が残る場合があり、また、命を落としてしまうこともあります。
脳腫瘍
頭蓋骨の中にできた脳腫瘍がだんだんと大きくなっていき、脳を圧迫することで内部の圧力が高くなり、頭痛が起こります。
腫瘍の場所によって麻痺や言語障害、視力障害などをともなう場合があります。